もう一回警告しておきますけど、良い子の17歳以下は閲覧禁止ですよ。



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念のため聞いてみたら、バージンじゃないと言うので。
指の一本ぐらい、すんなり入ると思ったら。
潤滑剤でぐじょぐじょにしてるのに、二本目どころか
最初のを奥まで行かせるのもきつかった。
あれ。 なんか早まったかな。

「なあ、最後にヤったのいつ」
「ッ……」

返事がないので、小首を傾げてハルは視線を上げた。
すると、ブルースは顔を紅潮させて、枕の端に噛み付いている。
名前を呼んでも、頑なに伏せた目蓋を明けようとしない。
片脚をハルの肩に担ぎ上げられて、
その後孔に、濡れた指をもう何度もくわえ込まされてるのに、
まるで、まだ逃げ出そうとするみたいな。
あ。 これは、早まった。

「やっぱり止めとくか?」

眉を顰めて首を横に振るけれど、涙目。
最初に指を入れようとした時、力を抜こうとしてたから、バージンでないにしても、
慣れてない。
苦しいのと、気持ち良いのと、どっちが強いのか。
どちらもなのか。
ブルースのそれは、ハルが口淫した時のまま、上を向いていた。
内側で締め付けられてる指を、そろそろと動かす。
指の先でイイところを掠めれば、腰がびくんと跳ねて、切なそうな声で、
もうすぐにでも、イきたそうで。

だから、止めておこうかと、ハルは自分自身に言ったのだ。
ジーンズの中で硬くなってる自分のを突っ込みたいのは山々だが。
指一本で泣きそうになってる奴に、それは。
慣らすにしても、その前にブルースが、本気で泣き出す。
そうしたら多分、我慢できない。
何言われても、止まらない。

「また今度にしよう」

言いながら、指を引き抜くと。
その感覚だけで息を詰めたブルースが、それを恥じるように握った拳で、口許を隠す。
ハルは、肩に担ぎ上げていた脚を下ろしてやった。
そして、必死に呼吸を整えようとしているブルースの、黒髪に、額に、
朱色の差す眦に、優しく唇を寄せる。
それは、怯える子供を慰めるキス。

固く閉ざされていた目蓋が
睫毛の雫をふるわせて
音もない、藍色の

次の瞬間何が起こったのか、ハルは良く分からなかった。
零距離で下から突き上げた衝撃に、吹っ飛ばされるように天井を仰ぎ見、
そして、背中からベッドに沈んだ。
否、沈められた。
チカチカする視界に、身体を起こしたブルースが顔を覗かせる。

「おま、今・・」
「突っ込まれたくないなら、黙れ ビッチ」

潤んだままの瞳と、上気させた頬で、
凄んでみせる、無駄に武術の修行に明け暮れた過去を持つ大富豪。
ハルは、上体を起こしかけた体勢で、ぽかんとした。
先程のは、肘か。 掌底か。
とにかく、どういう訳だか、ハルは殴られた。

掠れ声で黙れと言い捨てたブルースは、
ハルの腿の上に座り込むと、大儀そうにジーンズの前を寛げ、
中で窮屈そうにしていたものを掴み出す。

「おい、」

もどかしそうな手指で、ハルを直接昂ぶらせ、
硬く勃ち上がったそれに、ブルースは自分の腰を浮かせた。
けれどその瞬間、喉が緊張で上下したのが、ハルから見えた。

「だから、無理すんなって」

肘をついて身体を起こしかけた姿勢のまま、ハルはただ、眺めていた。
舌打ちして、ブルースはハルを睨みつけた。
仄かな薄明かりに浮かぶ、その秀麗な相貌は

「動くな」

自分から腰を沈めて、ハルのものに貫かれた。
潤滑剤のぬめりがあっても、中途半端に慣らしただけのそこが、
先程より格段に質量の違うものを、すんなり受け入れるはずはなく。
それでも、ブルースは浅い吐息で、
少しずつ。
身体の内側を圧し広げて進む熱の塊に、自分を貫かせていく。
瞬きする毎に、涙がこぼれた。
ぽろぽろと頬を伝って落ちた。

ブルースの好きにさせながら、
ハルは、たとえばその腕を伸ばして、悪戯でもしてやろうかと、余程思ったが。
そうしなかった。
今日は止めとく、なんて考えは、とっくに頭から消し飛んでいたし、
好きなものを目の前に出されたら、まず齧り付くのがハルだ。
けれども。
ブルースが、あんまり強情で。
自分で曲げることが出来ないぐらい、意地っ張りで。
呆れたか。 目を奪われたのか。

溜め息のような、震える吐息の後。
ようやく全てを飲み込んで、ブルースは顔を上げてハルを見た。
乱れたままの呼吸で、艶やかに濡れた瞳を細くし、
その瞳の鮮烈な感情と、確信とで。
小さく微笑った。

「わかった、おまえの勝ち」

撃ち抜かれた人のように、ハルは呟いた。
普段取り繕っている色々な仮面も、
望んで身に纏う夜闇の黒衣も。
脱ぎ去った、とびきり負けず嫌いの クソガキへ。
万感の一言。

「じゃ、俺からご褒美」

言うと同時にハルは突き上げた。
その腰を両手で掴んで引き寄せ、初めから煽られっぱなしだった熱情の全て、一番奥まで。
ブルースは、自分ではもう動けなかったらしく、
待て、と慌てて制止しようとしたが、ハルはまるで聞かなかった。
濡れた音を立ててブルースの身体を下から何度も深く突き、揺さぶる。

「まッ、やめ、ヒッ…あ、ぁああアッ!」

苦しいのは、苦しいのだろう。
けれど、それだけなら、苦痛を飲み込むのは、慣れているのだ。
ブルースは、勝手に喘ぎ出す自分を止めようとした。
まるで上手くいかなかった。
そこを、直接抉られる度、不安にも似たものが、膨れ上がって。
熱に浮かされるような、声が。
底から込み上げてくるものが、苦痛ごと意識を喰い散らかす快感だと覚った時には、
ブルースは、逃げ出すことも出来なくなっていた。
ただ激しく揺さぶられて、
自分が崩れていく。

「ッ、ハ ル……ッ」

果てしなく何かを消失していきながら、
殺しきれない嗚咽のような喘ぎに意味などなく。
繰り返すのは、ただ うわごとの

あとはもう、忘れてしまった。





































どういう具合か、突然正気に戻ったらしく。
青い硝子細工のような瞳が、ぱちりと一つ、瞬きして。

「……ハルが近い」

寝惚けたことをぬかした。
近いは、近い。
座位で抱き合ったまま、ハルのはまだブルースの中にいるし。
ブルースは、もうずっと両腕でハルにしがみついたままで、
二人の狭間で何度目かの射精をしたばかり。
蕩けるような熱が、いつまでも覚めない。
近いといえば、近い。

ハルは、ちょっと笑って。
ブルースは、ようやく気づいたように。
その唇に、唇を重ねた。















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今は反省している。
落としどころがなかった……

ぼっさまは人に向かってビッチとか言わないです。
でも居候には好きなことを好きなだけ言う。 そういうとこで子供っぽい坊ちゃま




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